豆まき会
今年は数年に一度の調整の年ということで、2月2日が「節分の日」でしたが、日曜日だったため、にじいろでは、2月3日(月)に豆まきを行いました。
この日まで、鬼のお面や帽子、豆入れのバッグを自分で作り、「鬼さん来るのかな?怖いな~」と心配したり、「鬼退治するぞ!」と楽しみにしたりしながら当日を迎えた子どもたち。
それぞれ自分で作ったお面や帽子、豆入れを身に付け、豆まき会が始まりました。
まず、もも組では保育士からの「節分のお話」を聞きました。
「みんなが泣いたり、怒ったりするのは、節分の日に鬼さんが来てしまうからなんだよ」「鬼さんは豆や臭~い鰯というお魚、それからチクチクしている柊という葉っぱも苦手なんだよ」「鬼さんがいなくなるように豆を撒いたり、お家に入ってこないように、玄関に柊と鰯を飾るんだよ」というお話を夢中になって聞いていた子どもたち。
実際に、柊の葉っぱを見てみると「チクチクしてるね!」と興味津々。そして鰯の匂いも嗅いでみると、「なんかいい匂いする」と話し、鬼さんが苦手な鰯の匂いは、子どもたちにとってはいい匂いに感じたようでした。
そのあとは、制作した鬼の帽子や豆入れ、退治したい鬼の紹介をすると、「あかおにをつくりました!」「おかしたべちゃうおにです!」と元気に発表することができました。
そしていよいよ豆まきのスタート。
お部屋に飾ってある「おこりんぼ鬼」「なきむし鬼」「ねんねイヤイヤ鬼」「おかしばっかり食べちゃう鬼」などのイラストや風船に向かって、元気いっぱい「おにはそとー!!」と言いながら、新聞紙で作った豆を投げていた子どもたち。「つぎはこっちにする!」といろいろな鬼を退治していると、どこからか太鼓の音が・・・・
元気に豆を投げていた子どもたちはピタッと動きが止まり、耳を傾けていると・・・
扉から赤鬼が登場!!「うわぁ~~!!!」と慌てて保育士の後ろに逃げ込んだり、怖さのあまり動けないまま「こわい~」と泣いてしまったり・・・・・。「豆を投げてやっつけよう!」と保育士に声を掛けられると、頑張って「おにはそとーー!」と言いながら豆を投げることができました。「最後にみんなで一緒に投げるよ!せーの!」と力を合わせて豆を投げると、鬼は逃げていき、見事鬼をやっつけることができました。
鬼の姿が見えなくなってからもまだ保育士のそばにくっつき「こわいよー」と泣いていた子どもたちですが、鬼が逃げていったことを園長先生が確認してくれると、ほっと安心していました。
最後に、「鬼ではなく、福がやってきますように」と願いを込めて保育士が豆の代わりにお菓子を撒き、子どもたちはお菓子拾いを楽しみました。さっきまで泣いていた子どもたちも目の前のお菓子に目を輝かせ、自分の豆入れに入れて、「取れたよー!」と喜んでいました。それからみんなで甘納豆のお味見も♪♪「おいしい!」「もっと食べたい!」と言いながら食べていましたよ!
泣きながらも勇気を持って豆を投げる子どもたちの姿に、成長とたくましさを感じられた一日となりました。
いちご組さんも豆まきをしました。可愛らしいお面を身に付け『♪おにはそと~ ふくはうち~』と、まめまきの歌や『♪おに~のパンツはいいパンツ~』と、おにのパンツをノリノリで唄った後に、節分についてのお話を聞きました。鬼の絵が出ると「おに~!」と、得意げに頭に指を立て鬼の真似をする子どもたち。はじめは鬼を怖がっていた子どもたちでしたが、毎日歌を唄うことで親しみを持つようになっていました。
節分のお話では、『どうして豆を撒くのかなぁ~?』『鬼の嫌いなものは何かなぁ~?』などなど。イラストを見ながらお話を聞きました。お話の中に出てきた柊鰯。焼いた鰯を子どもたちに見せ、「どんな臭いがするかなぁ?」と、鰯を鼻に近づけてみると、クンクンと慎重に鰯の臭いを嗅ぐ子どもたち。表情がしかめっ面になるほど、強烈な臭いのようでした。次にトゲトゲが特徴の柊の葉っぱにも触れてみると「チクチク~」と、指先の感触を教えてくれました。子どもたちの前で柊の木の先端に、鰯の頭を刺し、鬼が苦手とする❝柊鰯❞を作って見せると、初めて目にした得体の知れない物体に怖がって後ずさりする姿も。保育士が「臭~くて痛~い柊鰯を玄関に飾っておくと、鬼は逃げて行くんだよ!」と、話をすると「鬼、来ない?バイバイ?」と、少しホッとした表情を見せていました。
柊鰯も無事に完成し、次はみんなで鬼退治!鬼退治に使う豆は、新聞紙遊びで破いたり、ちぎったりしたものを丸めて作ったみんなのパワーが詰まった豆!その豆を青鬼の大きな口の中に投げ入れたり、天井から吊り下げられた鬼の風船めがけてぶつけたりと、鬼退治が始まりました。しかし、鬼の顔を見てしまい怖くて泣いてしまう子も。それでも、先生と一緒に「鬼は外~!」と、言いながら必死に豆を投げていました。
青鬼の口にたくさんも豆を入れている子どもたちに、「〇〇ちゃーん?〇〇くーん?」と、先生が名前を呼ぶと~後ろを振り返れる子どもたちの前に、鬼のお面を被った先生が登場!鬼を見た子どもたちは、一斉に逃げ出してしましました。子どもたちに「鬼に豆をぶつけよう!鬼は外~!」と、先生が鬼に向かって豆をぶつけると、今にも泣き出しそうな表情を見せながらも、豆を投げる勇敢な姿を見せてくれました。鬼が子どもたちに「仲良くしよう!」と、手を差し出すとキョトンとした表情で握手をしたり、やっぱり怖いと泣きながらも握手をする子どもたちでした。鬼は、みんなと仲良くなれたことを喜び、「ありがとう!」と言い、帰って行ったのでした。
鬼退治が終わった後は、子どもたちに『福』が訪れますように!と願いを込め、先生が「福は内~!」と、元気なかけ声をかけながら、お菓子を撒きました。子どもたちは、撒かれたお菓子を1つずつバックの中に入れ、増えるお菓子にウキウキな様子。バックをのぞき笑顔を見せていました。その後、『健康で!楽しい毎日を過ごせますように!』と、願いを込めて年の数の甘納豆を食べました。ハラハラドキドキの豆まき会!無事に終了~!
来年の節分は、泣かないで鬼退治ができるかなぁ~?一年後が楽しみですね!